SICF5 グランプリアーティスト展
atiek+D 『Cal.Log@spiral 』
会期: 2004年11月5日(金) - 11月8日(月)
会場: ショウケース(スパイラル1F)
主催: 株式会社ワコールアートセンター
企画制作: スパイラル
Cal.Logのある生活をあなたに
2004年5月に開催したSICF5でグランプリを獲得した、 atiek+Dの個展を開催しました。
atiek+Dの作品「Cal.Log」は、瀧澤啓太 (atiek) と中林勝(+D)のユニットによる"現在進行形の日記"です。携帯メールの利便性とネットの公開性を取り入れながら、一冊の本『Cal.Log Book』に帰結するatiek+Dの「Cal.Log」は、自分と向き合う時間を生み出し「思いを刻みたい」という普遍的欲求を日常的に叶え、生活全体アートに変えるという視点と、ネット上に公開することでビジネス展開への可能性も含むという点で審査員から高く評価されました。
グランプリ展では、「Cal.Log」から広がっていくネットワークのイメージを空間インスタレーションで表現するとともに、手触りや質感にもこだわって装丁された『Cal.Log Book』の展示「Cal.Log」体験スペースなどから、立体的に展開されました。 「Cal.Log」とはCalendarとLogを合わせた造語です。その場の気分をメモするようにメールで綴る「Cal.Log」は、今日を起点に時系列で重なり、365日経つと『Cal.Log Book』となって手元に残ります。「Cal.Log」へは携帯電話で撮影したスナップショットも添付でき、書きこんだLogとともにパソコンのブラウザや携帯電話からいつでも見ることが可能です。またメンバーリストにユーザーネームを公開すれば、日記というプライベートなツールはパブリックな表現手段へ転化し、「Cal.Log」から自分を中心とした新しいネットワークが世界へ広がっていきます。
プロフィール
atiek+D
2001年 | 千葉工業大学工業デザイン学科卒業 在学中、マンチェスター大学へ留学し、都市計画・建築設計を学ぶ。 卒業後は渡辺治建築都市設計事務所に勤務し、 ギャラリー、幼稚園、保育園、病院、住宅など多くのプロジェクトに関わる。 |
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2003年 | atiek設立 ひとの生活を楽しく・豊かにするモノ作りを始める。 |
+D CREATIVE
中林 勝 (なかばやし まさる)
1977年東京都生まれ
千葉工業大学工業デザイン学科卒業。同大学院終了。工学修士
修士論文にて先端コンピューティングテクノロジとプロダクトデザインの研究をおこなう。
現在(2005年)はデザインユニットuni designに所属する傍ら、フリーランスデザイナーとしても+D CREATIVEを立ち上げ活動中。
Photo: Katsuhiro Ichikawa