SICF18 イベントレポート
本年度も ゴールデンウィーク期間中の5月2日(火)〜7日(日)の6 日間にわたり、第18回目となるスパイラル・インディペンデント・クリエーターズ・フェスティバルを開催し、たくさんの方々にご来場いただきました。
メイン会場のスパイラルホール(スパイラル3F )には50の展示ブースを設置。今年度より150 組に増大した出展クリエーターが、2日ずつ3会期に分かれて展示をおこないました。
SICF18 PLAY
スパイラルガーデン(スパイラル1F) の 直径10mの円形空間を舞台に20分以内で自由に表現する公募形式のパフォーマンスプログラムを初めて開催しました。今回は公募によって選出された、コンテンポラリーダンス、演劇、音楽などのパフォーミングアーツや、それら既存のジャンルに捕われずに活動する若きクリエーター17組が参加しました。
SICF17受賞者展
毎年SICFと同時開催で、前年の受賞者による展示が行われます。今回はスパイラルガーデン(スパイラル1F) に9組の力作が揃いました。 会期中は数名の受賞者による、ワークショップやパフォーマンスも行われました。江頭誠(グランプリ)
初日5月2日には、作品を眺めながら、ロココ調の毛布のブランケットを敷いて、同じ素材で製作されたメガネやコート等を羽織って撮影する体験イベントが実施されました。
後藤映則(SICF17準グランンプリ・オーディエンス賞)
高木あすか(準グランプリ)
5月4日には2回に分けて、漆を染み込ませた紙に、10000年先の誰かに向けて文字を残すワークショップを行ない、たくさんの方にご参加いただきました。
FUKUPOLY(岡本美津子賞)
江藤友理子(金森香賞)
橋本美和子(木村絵理子賞)
MIWAKAKUTA(栗栖良依賞)
5月5日にはコンテンポラリージュエリーを制作するMIWAKAKUTAと声楽家の薬師寺典子による身体パフォーマンス行ないました。
植松京子(張熹賞)
5月6日にはライブペイントパフォーマンスを行ないました。
山内沙也果(スパイラル奨励賞)
SICF18関連プログラム
SICFトーク
SICF18 の審査員や国内外のアートシーンの第一線で活躍するゲストを迎え、トークイベントを開催しました。
「なぜデザインするのか?」
左から
聞き手 :
河尻亨一(銀河ライター、東北芸術工科大学 客員教授)
登壇者 :
大黒大悟(日本デザインセンター大黒デザイン研究室)
「作家として作り続けるために」
登壇者 :
石田尚志(画家・映像作家、多摩美術大学 准教授)
聞き手 :
冠那菜奈(アートメディエーター)
「ボーダーラインに漂流する新しい表現は」
左から
登壇者 :
栗栖良依(SLOW LABELディレクター)
澤村祐司(箏曲家)
「劇場だけが舞台じゃない、『演劇』ってこれからどうなるの?」
左から
登壇者 :
中村茜(株式会社プリコグ代表、パフォーミングアーツプロデューサー)
林千晶(株式会社ロフトワーク 代表取締役)
聞き手 :
冠那菜奈(アートメディエーター)
「広げる、伝える、届ける。アートをつなぐお仕事」
左から
登壇者 :
藪前知子(東京都現代美術館 学芸員、札幌国際芸術祭 2017 企画メンバー)
工藤千愛子(ヨコハマトリエンナーレ 2017 コーディネーター)
聞き手 :
冠那菜奈(アートメディエーター)
SICFツアー
スタッフが SICF をとことん楽しむためのポイントをレクチャーした後、実際にブース作品を"観て"、出展者に作品の話を"聴いて"、参加者みんなで感想を"話す"、来場者参加型のツアーを行ないました。
ツアー企画監修:冠那菜奈(アートメディエーター)
MINA-TO [Art Wall Vol.7] SICF | SPREAD
糸やテキスタイルを素材として、デザインやアートそれぞれの面から独自の表現を追求する、SICF過去出展者5名に焦点を当てた展覧会 「SICF | SPREAD」をMINA-TO(スパイラル1F)のArt Wallにて開催しました。5月6日には出展作家のoakda marikoさん(SICF11南條史生賞)による紙刺繍のワークショップを行ないました。左から
出展者: okada mariko (SICF11 南條史生賞)
SATO SUGAMOTO (SICF15 準グランプリ)
Ruri Clarkson (SICF14 準グランプリ)
中島トキコ (SICF17 出展者) POTTENBURN TOHKII
後藤宙 (SICF16 スパイラル奨励賞)
授賞式
5月7日の最終日の授賞式では、来場者の投稿で決まるオーディエンス賞をはじめ、各審査員賞、準グランプリ、グランプリおよびパフォーマンスプログラム「SICF18 PLAY」の各審査員賞、最優秀賞を発表しました。
SICF18
東城信之介 (グランプリ)
クラトミタカユキ (準グランプリ)
なかやまありさ (準グランプリ・オーディエンス賞)
長雪恵(石田尚志賞)
黒田恵枝(栗栖良依賞)
角谷沙奈美(張熹賞)
金親敦(中村茜賞)
河本蓮大朗(森永邦彦賞)
名倉達了(藪前知子賞)
福重美幸子(スパイラル奨励賞)
SICF18 PLAY
関川航平 (最優秀賞)
tantan (栗栖良依賞)
西尾佳織ソロ企画 (中村茜賞)
講評会
各賞の発表後、和やかな雰囲気のなか審査員による講評がおこなわれました。左から
審査員 :
藪前知子 l 東京都現代美術館 学芸員
森永邦彦 l ANREALAGE デザイナー
石田尚志 l 画家・映像作家、多摩美術大学准教授
張熹 l 藝倉美術館 チーフディレクター
中村茜 l (株)プリコグ代表、パフォーミングアーツプロデューサー
栗栖良依 l SLOW LABEL ディレクター
大田佳栄 l スパイラル チーフキュレーター
本年度も盛況のなか、無事SICFが終了しました。たくさんのご来場、誠にありがとうございました。 出展者のみなさま、関係者のみなさま、そしてボランティアスタッフのみなさま、ご協力ありがとうございました。